上司にLINEで謝るときの正しい書き方！シーン別例文とマナー

仕事をしていると、上司に謝らなければならない場面は避けて通れません。

本来なら直接会って謝るのが理想ですが、どうしても時間が合わないときや、急いで伝えたいときにはLINEが役立ちます。

ただし「LINEで謝るのは失礼では？」「どんな文章が正解かわからない」と不安に思う方も多いでしょう。

この記事では、上司へのLINE謝罪で押さえるべき基本マナーや、すぐに使えるシーン別の例文をまとめました。

短文で伝えるパターンから、丁寧な長文のフルバージョンまで用意しているので、自分の状況に合わせて使えます。

さらに、送った後に信頼を回復するためのフォロー方法や、避けるべきNG表現も解説。

「迅速さ」と「誠意」を両立させるLINE謝罪のコツを押さえて、上司との信頼関係を守りましょう。

上司にLINEで謝るのは失礼？正しい考え方

まず押さえておきたいのは、LINEでの謝罪が「常に失礼」というわけではないという点です。

状況や使い方によっては、迅速に誠意を伝える手段として有効に働きます。

この章では、直接謝ることが基本である理由と、LINEを利用してよい場面・避けるべき場面を整理します。

直接謝るのが基本である理由

謝罪は相手に誠意を伝える行為であり、本来は直接会って伝えるのが最も丁寧です。

対面であれば表情や声のトーンも含めて気持ちを示せるため、誤解が生じにくくなります。

直接の謝罪は、信頼関係を守るうえで欠かせない基本姿勢といえるでしょう。

方法	メリット	デメリット
直接謝罪	誠意が伝わりやすい、信頼回復につながる	時間や場所の都合が必要
LINE謝罪	すぐに伝えられる、記録が残る	軽く見られる可能性がある

LINEを使ってよいケースと使ってはいけないケース

LINEでの謝罪は、あくまで「第一報」としての役割にとどめるのが賢明です。

すぐに報告する必要がある場合など、相手の立場を考えて「今伝えるべきか」を基準に判断しましょう。

一方で、大きなトラブルや長期的に影響する問題をLINEだけで済ませるのは不適切です。

LINEだけで完結させるのはNGと心得ておくと安心です。

使ってよい場面	避けるべき場面
すぐに状況を伝えたいとき	重大なトラブルや長期的影響がある問題
相手に電話がつながらないとき	相手にしっかり説明が必要なとき

LINEで上司に謝るときの基本マナー

LINEは気軽に使えるツールですが、謝罪の場面では注意点を押さえる必要があります。

この章では、誠意が伝わる文章の書き方や送るタイミングなど、具体的なマナーを整理します。

短くても誠意が伝わる言葉の選び方

謝罪メッセージは長ければよいわけではありません。

むしろ、簡潔でありながら心がこもっているほうが伝わりやすいです。

要点を押さえつつ、丁寧な表現を選ぶことが大切です。

良い例	悪い例
「直前のご連絡となり、大変申し訳ございません」	「ごめんなさい、急で」
「ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません」	「とりあえず謝っておきます」

言い訳を避けて非を認めるポイント

「〜のせいで」という表現は、責任を回避しているように受け取られることがあります。

まずは自分の非を認め、その後で状況を簡潔に伝えるのが信頼につながります。

言い訳より先に謝罪を意識しましょう。

悪い言い回し	修正後
「電車が遅れたせいで遅刻しました」	「遅刻してしまい、大変申し訳ございません。電車が遅れております」

送る時間帯とタイミングの注意点

深夜や早朝のメッセージは相手に負担を与えかねません。

勤務時間内や常識的な時間帯に送ることを心がけましょう。

「すぐに伝えるべきこと」と「落ち着いて伝えればよいこと」を分けて判断するのがポイントです。

送ってよい時間帯	避けたい時間帯
始業前〜終業時間まで	深夜、早朝

その後の行動を示す重要性

「今後は〜します」といった具体的な対応を添えると、より誠意が伝わります。

単なる謝罪で終わらず、再発防止の意識を示すことで相手に安心感を与えられます。

謝罪＋改善策のセットを意識しましょう。

例文
「今後は前日に確認を徹底いたします」
「以後このようなことがないよう、管理方法を見直します」

上司へのLINE謝罪メッセージの型（テンプレート）

謝罪のLINEは、感情的に長々と書くよりも、型に沿って整理するほうが誠意が伝わります。

ここでは、基本の流れと、文の長さの調整ポイントを紹介します。

基本構成「謝罪→説明→改善→再度謝罪」

謝罪LINEの理想的な流れは、次の4ステップです。

①お詫び → ②事実の説明 → ③改善策や今後の対応 → ④再度のお詫び

この型に沿えば、相手に誠意と責任感をしっかり伝えることができます。

ステップ	内容	例文
①謝罪	まずは非を認めて謝る	「このたびはご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」
②説明	状況を簡潔に伝える	「◯◯の確認が不十分だったためです」
③改善	再発防止や対応策を示す	「今後は必ず事前チェックを徹底いたします」
④再度謝罪	最後にもう一度謝る	「改めて深くお詫び申し上げます」

一文の長さと丁寧さのバランス

LINEはスマホで読むため、1文が長すぎると読みづらくなります。

丁寧な言葉遣いを心がけつつも、改行や短文で区切ると可読性が上がります。

「長文すぎて読みにくい」も「短すぎて軽い」もNGです。

長すぎる例	適切な例
「本日は◯◯の件で確認が遅れてしまい、その結果対応が後手に回ってしまったことで多大なるご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳なく存じます」	「◯◯の確認が遅れ、ご迷惑をおかけしました。誠に申し訳ございません。」

特に、正式な謝罪が必要な場合には、以下のようなフルバージョン例文を活用できます。

フルバージョン例文
「お疲れさまです。先ほどの◯◯業務において、私の確認不足により誤りが生じ、ご迷惑をおかけしてしまいました。大変申し訳ございません。 今回の件は私の不注意が原因であり、今後は必ず二重チェックを行い、再発を防止いたします。 このたびは誠に申し訳ございませんでした。」

シーン別LINE謝罪例文まとめ

謝罪の内容は状況によって変わります。

この章では、よくある場面ごとに実際に使える例文を紹介します。

短文・長文両方のバリエーションを押さえておくと安心です。

体調不良・欠勤のとき

急に仕事に行けなくなった場合、すぐに状況を伝えることが最優先です。

短文例
「おはようございます。本日は体調不良のためお休みをいただきます。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。」

フルバージョン例
「おはようございます。突然のご連絡となり恐縮ですが、本日は体調不良により出勤が難しく、お休みをいただきたく存じます。 急なご連絡となり、大変申し訳ございません。 本日担当予定の業務は、◯◯さんに引き継ぎをお願いしております。 ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。」

遅刻のとき

到着予定時間を添えることで、相手が対応しやすくなります。

短文例
「申し訳ございません。本日10分ほど遅れて到着いたします。」

フルバージョン例
「おはようございます。大変申し訳ございませんが、交通機関の遅延により、本日は10分ほど遅れて出社いたします。 事前にご報告できず失礼いたしました。 到着後、すぐに本日の業務に取りかかります。」

提出期限を守れなかったとき

原因と再発防止策をしっかり添えるのがポイントです。

短文例
「大変申し訳ございません。◯◯資料の提出が遅れております。本日中に提出いたします。」

フルバージョン例
「お疲れさまです。◯◯資料の提出が遅れてしまい、大変申し訳ございません。 作業に時間を要したため、予定より遅れておりますが、本日中には必ず提出いたします。 今後はスケジュール管理を徹底し、このようなことがないよう努めてまいります。」

仕事のミスをしたとき

責任の所在を明確にし、改善策を示すことが重要です。

短文例
「先ほどの業務で誤りがありました。私の確認不足です。大変申し訳ございません。」

フルバージョン例
「先ほどのメール配信にて、誤った宛先に送信してしまいました。 私の確認不足が原因であり、大変ご迷惑をおかけしました。 今後は必ず事前に二重チェックを行い、同じミスを繰り返さないよう徹底いたします。 このたびは誠に申し訳ございませんでした。」

絶対に避けたいNGな謝罪LINEの例

謝罪のつもりで送ったLINEでも、表現を誤ると逆に印象を悪くしてしまいます。

ここでは、上司に送るときに避けるべきNG例を具体的に紹介します。

軽すぎる表現

カジュアルな言葉や省略形は、誠意が感じられない原因になります。

上司への謝罪に「ごめん」「すみませんー」などは厳禁です。

NG例	修正例
「すみません、寝坊しましたー」	「おはようございます。寝坊してしまい、大変申し訳ございません。」

責任転嫁に聞こえる言い回し

「◯◯のせいで」という表現は、自分の責任を軽く見せてしまいます。

事実を伝えることは大切ですが、まずは自分の非を認めましょう。

NG例	修正例
「遅刻したのは電車のせいです」	「遅刻してしまい、大変申し訳ございません。電車が遅れております。」

誠意が感じられない曖昧な謝罪

「とりあえず謝っておきます」のような言葉は、誠実さを欠いています。

心からの謝罪を短い言葉で表すだけで印象は大きく変わるものです。

NG例	修正例
「とりあえず謝っておきます」	「このたびはご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。」

謝罪後のフォローで信頼を取り戻す方法

LINEで謝罪を送っただけでは、信頼回復には不十分です。

その後のフォローこそが、上司との関係を修復する大切なポイントになります。

直接会ったときの声掛けの仕方

後日上司に会った際には、改めて口頭で謝罪を伝えましょう。

LINEで済ませてしまうと「軽い印象」を与えかねません。

「先日はご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした」と一言添えるだけで誠意が伝わります。

シーン	適切な声掛け例
朝の挨拶時	「昨日は失礼いたしました。改めてお詫び申し上げます。」
会議後	「先日の件ではご迷惑をおかけしました。以後気をつけます。」

再発防止策を示す工夫

謝罪後に「同じことを繰り返さない」という姿勢を行動で示すことが重要です。

具体的な取り組みを伝えると、相手に安心感を与えられます。

再発防止の伝え方
「次回からは必ず事前チェックを徹底いたします」
「以後は余裕を持って準備を進めます」

謝罪から信頼回復につなげるポイント

謝罪はゴールではなく、信頼を取り戻すためのスタートです。

真摯な対応を続けることで、むしろ以前よりも信頼関係が強くなる場合もあります。

「謝る→改善→継続」という流れを意識しましょう。

行動	期待される効果
すぐに謝る	誠実さを示す
改善策を実行する	責任感を示す
継続して努力する	信頼回復につながる

まとめ｜LINEでの謝罪は「迅速さと誠意」が鍵

上司への謝罪は、できる限り直接伝えるのが基本です。

しかし、すぐに伝えなければならない場面では、LINEが有効な手段となります。

大切なのは、簡潔で誠意が伝わる言葉を選び、状況説明と改善策を添えることです。

押さえるべきポイント	理由
直接謝罪を基本にする	誠意を伝える最も確実な方法だから
LINEは第一報として使う	迅速さを優先できるが、軽く見られる可能性があるため
謝罪＋改善策を示す	責任感と信頼回復の姿勢を伝えられる

LINEはあくまで「迅速に誠意を伝える補助ツール」と考えると失敗しません。

謝罪後の行動やフォローを重ねることで、上司との信頼関係を守り、むしろ強化することができるでしょう。